
厚生労働省が2018年1月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表し、約3年が経過。そして今、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり働き方はますます多様化、副業に対する意識も変化してきています。
そこで学ぶ働く研究所では、正社員として就業している男女457名に副業に関する調査を実施。副業をしている方にはその仕事内容や収入について、副業をしていない方にもその意向やはじめるにあたって必要だと思うことについて伺いました。
(調査期間:2021/2/18~2021/2/24 対象:20~50代の社会人457名)
正社員勤務で副業している人は約25%
現在、副業をしていますか?その仕事は本業と関連していますか?
まずは、正社員の事務系・技術系・その他、3つの職種別でグラフにまとめました。



続いて、男女別にまとめてみました。


職種別・男女別で比較してみましたが大差はなく、経験職での副業と未経験職での副業についても同程度ということがわかります。
世代別では若い人ほど副業率が高い
▼20代 31.8%(88人中28人)
▼30代 28.0%(178人中50人)
▼40代 22.7%(132人中30人)
▼50代 10.2%(59人中6人)
若い世代は本業の収入が少ないことに加え、スキルアップにも意欲的。
自分自身の可能性を探るという意味でも副業という形でいろいろとチャレンジしているのかもしれません。
副業による収入は月にいくらぐらいですか?

どのような副業をしていますか?
副業の収入に対して、どのような副業をしているのかを見てみましょう。
1万円未満 | ポイ活/アンケートモニター/フリマアプリ/データ入力/貿易事務/ハンドメイド販売/FX |
1~3万円未満 | ブログ/アンケート/清掃業/試験監督+答案採点/コールセンター/電気工事士/データ入力/農業・配送・サービス/投資 |
3~5万円未満 | オークション/アフェリエイト/介護/Webデザイン/データ入力/配達/マッサージ/株/YouTube |
5~10万円未満 | フリマ/介護/販売/添乗員・プロモーター・PCメンテナンス/車のカーシェア/飲食店/スタジオ経営/楽器の修理/執筆/卸売/YouTube |
10~20万円未満 | ECサイト運営/Web制作/コンサルタント/販売業/資産運用 |
20万円以上 | データベース作成/アフェリエイト/SE |
副業にかける時間やスキルレベルは人それぞれということもあり、「何をすればいくらぐらい稼げるのか」ということは判断できかねますが、副業の種類が多岐にわたっているということが見えてきました。
ポイ活・アンケートモニター・オークション等は、誰でも気軽にはじめられますが、その分収入を得るのは大変。日々コツコツと地道な努力が必要です。
安定的に大きな収入を得ようと思ったら、特定のスキルや資格があるとやはり有利。Web制作やデータ入力、SEなどは、クラウドソーシングで仕事を得ているという方も多いようですが価格はさまざま。そんな時に自分の経験やスキルレベルをアピールできる成果物があったり、資格を持っていたりすると価格交渉もしやすいのかもしれません。
副業をしてみたい方は6割強
副業をしていない方に伺います。副業をしてみたいと思いますか?


男女ともに結果はほぼ同じ。本業と関連のある仕事で副業してみたいは10%前後、本業とは全く関連のない仕事で副業してみたいが約55%です。
副業経験者の実態で見ると、経験職と未経験職の割合がほぼ同率だったことから考えると、理想と現実の差ということになるのでしょうか。
副業をはじめるにあたって新たな学びや資格取得が必要だと思いますか?
副業をしてみたいと回答した男女214名に伺いました。

副業をはじめるにあたってどのような学びや資格取得が必要だと思いますか?
回答で多かったのは「パソコンスキル」で13名、ついで「簿記・ファイナンシャルプランナー」、「IT・Webスキル」、「語学」でした。その他、「コンサルタント」「マーケティング」、「年齢に関係なく、本業退職後も続けられるような、また国がお墨付き与える国家資格」という回答も。
人生100年時代、さらに不況のあおりも受け、将来の備えとして副業を考える方も少なくないのかもしれません。
この記事を編集したのは、学ぶ働く研究所所員:佐藤葉子
▼副業で得られる収入は?満足度はどれくらい?
2018年11月の副業関連調査の結果報告
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