2017年、注目の国家資格は「就職直結」と「新資格」

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信頼性の高さから、人気がある「国家資格」。今回はその国家資格の現状を、資料請求サイト「BrushUP学び」の過去10年間の資料請求推移から見ていきましょう。

人気上昇中 就職直結系資格

近年、国家資格の中でも特に人気が高いのが保育士警察消防といった公務員等の「就職直結系」。手堅く就転職を決めたい、という狙いが伺えます。

中でも伸びが顕著なのが保育士。待機児童問題がメディアでも盛んに取りざたされるようになり、様々な待遇改善策が講じられるようになった2014年以降は特に注目度が上がっています。

資格取得が就職に直結する公務員も、保育士に比べるとゆるやかではありますが、興味を持つ方が増えてきています。

 

人気下降中 独立系資格

就職につながりやすい資格が好調な中、状況が芳しくないのが、行政書士司法書士社会保険労務士といった、主に独立開業を目指す方が取得される資格です。
以前はこれらの資格を取得・独立すれば高収入を目指せるという風潮がありましたが、資格保持者の増加やIT化による需要の減少から、必ずしも高い収入が約束されていないことが周知されることとなり、徐々に人気が低下してきています。

 

目的は同じでも状況は異なる キャリアアップ系資格

「キャリアアップしたい」「社内で給与を上げたい」「同業他社に転職して給与を上げたい」という目的は同じでも、資格によって動向が異なるのが「キャリアアップ資格」

不動産業界ではおなじみの宅建士(宅地建物取引士)資格は、2008年に人気が下降するも、おおむね右肩上がりという状況です。不動産業を営む場合、従業員5人に1人以上の割合で宅建士を必ず雇うことが法律によって定められているため確実に需要が見込めることや、復興事業やオリンピック開催を受けて不動産業が好調なこと、2015年からは宅地建物取引主任者から宅地建物取引士に変わって信頼度がアップしたことが主な要因でしょう。

宅建士程ではありませんが、介護福祉士もゆるやかに上昇しています。ただ、2016年に受験資格が厳格化され研修の義務付けなどもあったために人気は下降気味。国や自治体としては介護福祉士を増やす必要があり、講座に対する補助金等を出すなど対策していますが、今後の動向が注目される状況です。

逆に人気が低下しているのがFP技能士。金融系では定番の資格ではあり、保険や金融資産・ライフプランニング等の知識が身につく魅力ある資格ではあるのですが、直接的なキャリアアップには結びつきにくい、ということで徐々に敬遠されてきているのかと思われます。

 

注目度が上昇 新国家資格

最後に取り上げるのは「新国家資格化系」。今まで民間資格だったものが国家資格化したり、新たに国家資格を創設されたものを指します。

最近、国家資格の創設で業界全体が盛り上がったのが「心理系資格」です。心理業界は国家資格が無く、「臨床心理士」や「認定心理士」が信頼ある資格という位置づけだったものの、多数の民間資格が存在する混とんとした状態でした。そんな中、「公認心理師」という業界初の国家資格が創られることとなり、心理資格全体が活性化。2011年から人気が下降していましたが、国家資格創設が発表された2014年から請求数が回復しました。その後も期待値の高まりから人気が上昇し続けています。

キャリアコンサルタントは、「標準レベルキャリアコンサルタント」に位置する10の民間資格が、1つの国家資格へ移行。2015年に国家資格化法案が可決され、2016年8月に第1回試験が開催されました。キャリアコンサルタントは今後の国家戦略に必要不可欠とされており、国を挙げての支援が見込まれています。今後ますます需要が高まるでしょう。
 

(BrushUP学び 2007年~2016年 年間資料請求数より算出)

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